お世話になっております。
日本エレクトロセンサリデバイス株式会社 竹迫です。
今回のお題は・・・
カメラのなかの補正処理
まさかの6月中の梅雨明け発表、そして信じられない猛暑となっておりますが、皆様体調の方は大丈夫でしょうか?
くれぐれも熱中症にならないよう、ご自愛ください。
今回のお題は「カメラのなかの補正処理」です。
画素補正とか、言葉はお聞きになったことがあるのではないでしょうか。
たまにお問い合わせで、カメラの中で○○が補正できるものをください、みたいな内容をいただきます。
カメラメーカーとしては、むむむ・・・どう回答したものか・・・と頭を悩ませる内容の一つです。
スマートカメラも市場にどんどん投入されてきて、よりそのあたりの切り分けが難しくなってはいますが、
カメラでやることとそれ以外を分けて、解説していきたいと思います。
目次
補正処理の役割とは
ここでいう補正処理は、カメラの中に組み込まれているものを指しております。
カメラの外だとまた意味合いが変わってきますので、あくまでカメラの中という前提でご理解ください。
補正処理の役割は、撮像素子から出てきた信号を人の目が認識できる画像にすることです。
撮像素子から出てきた信号そのままのRAWデータでは、画素自体がもつ固有のノイズや感度ムラが入ったまま。
カラーカメラの場合は各画素の輝度値しかわかりませんので、何色なのかさっぱりわからない状態です。
それを様々な処理によっていつも皆さんが見ている画像に整えてくれています。
産業用カメラの中でもスマートカメラと呼ばれるものがでてきていますが、
これはカメラの中に、前処理として行われる一部の画像処理を組み込むイメージです。
どこで、どのレベルの画像処理を行うか、というのは使用するデバイスの負荷が変わってくるため、
産業用で使用されるような大きいデータ容量の画像の場合は重要な要素の一つになります。
画像取得後のタクトタイムをできるだけ短くしたい!というようなご要望の場合は、スマートカメラも選択肢に入ってくるのかなと思います。
補正の内容ってどんなもの?
では補正処理ではどんな処理が行われているのでしょうか?
今回取り上げる内容は、産業用カメラでも少なくともこれくらいはできる、という内容となります。
一般のデジタルカメラのほうが補正内容は充実していて、たくさん補正されていると思っていただいてよいと思います。(補正の方法は各社違います)
産業用カメラは使用用途によって出力したい画像データの方向性が変わってくるので、
補正内容は最低限に抑えられていることが多いです。
そのため、冒頭に書いた○○が補正できるものをください!と言われた場合、基本的にはお客様ご自身で画像処理で対応してください・・・というお答えになってしまうのです。
カラーカメラの仕組みについては・・・
NEDカメラの調節可能な部分はココ!
NEDのラインスキャンカメラはいくつかの補正処理を調整することができます。
それが下に挙げた機能です。
ラインディレイ機能はデモザイクとは少し違うので、今回は割愛しておりますが、詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。
画素補正以外は正直どのような画像を使いたいか次第になってきますので、ベストな補正というのはありません。
補正値はお客様や使用用途によってさまざまです。
お客様ご自身のベストな補正値、探してみてください!
ご不明点あればいつでもご相談いただければと思います☆
初心者/新入社員向け☆オンラインセミナー開催
各社各部署で新しい方が新しい業務に取り組まれている時期かと思いますので、
少しでもお助けになればと思い、初心者の方向けオンラインセミナーを開催します。
特にハンズオンセミナー、好評いただいております!
8月開催予定の上級編は中級編受講者に限定させていただく予定ですので、
上級編を受講されたい方は中級編に必ずご参加ください。
【ハンズオンセミナー】これからはプログラミングレス!
誰でも使える画像処理ツールTechView(中級編)
◆ 判定前の前処理
◆ マスク処理
◆ パラメータの切替
◆ 出力ファイルの作成
主催:日本エレクトロセンサリデバイス株式会社 営業部
場所:オンラインセミナー(お申込みのお客様にURLをお送りいたします)
参加費:無料
対象:画像処理ツール・画像処理ソフトをお探しのお客様
TechView導入初期のお客様
※初級編を受講されていない方でもご受講いただけます。
※こちらをご受講いただいた方のみ、8/18上級編にご参加いただけます。
【初心者必見】「産業用カメラには何がある?カメラの種類を詳しく解説!」
◆ エリアスキャンカメラ
◆ ラインスキャンカメラ
◆ ToFカメラ
◆ SWIRカメラ・サーマルカメラ
◆ Q&A
主催:日本エレクトロセンサリデバイス株式会社 営業部
場所:オンラインセミナー(お申込みのお客様にURLをお送りいたします)
参加費:無料
対象:産業用カメラをお探しのお客様
画像処理業務を始めたばかりのお客様
NED 営業小ネタ
すっかりオンラインでの打ち合わせやセミナーが身近になった今日この頃ですが、
皆様のところではどのツールを使われていますでしょうか。Teams, Zoomあたりが多いのでしょうか。
NEDはいろいろと試した結果、oViceというツールに落ち着きました。
https://ovice.in/ja/ovice-3/
今のところ一番評判の良いツールです。
NEDにフィットしたのは、文字ではなく音声で話しかけられるというところ。
職人肌であまりタイピングが得意ではない人が多い会社なので、
チャットでのやり取りは苦手・・・URL共有するとかもちょっと面倒・・・というITアレルギー層にぴったりフィット。
アバターが仮想オフィスに座っている感じなので、リアルオフィスで「ねぇねぇ」と話しかける感覚で、
いろんな人に話しかけられます。各支社間の距離がなくなり、いい感じです。
唯一の難点はデータ容量が結構かかるので、外出時にはあまり適さないというところでしょうか。
他のオンライン会議ツールより若干重たいような気がしますが、オフィスにいる分には気にならないレベルです。
今回ご案内したセミナーもoViceを使っての開催です。
oViceどんな使用感か興味ある!という方、セミナーの本筋とは違いますが(笑)ぜひご参加ください!