いつもお世話になっております。日本エレクトロセンサリデバイス株式会社 営業企画室 劉です。今回のお題は・・・ インターフェースそれぞれ何が違う? 入社後初めてインターフェースの種類について説明を受けた時に、そもそもインターフェースがどのようなものかが分からず、資材部の方に現物を見せてもらいながら教えていただきました!あの日からインターフェースに関してどこまで理解が深まったのか…私自身の勉強のためにも今回のテーマにしてみました!業界の方からすると基礎の内容かと思いますが、懐かしいな~という気持ちで読んでいただだければと思います。ここはこうだよ!などアドバイスがあればどしどしお待ちしています! CONTENT ① インターフェースとは ② インターフェースの種類 ③ それぞれの特徴の比較 ④ 選定方法 ① インターフェースとは インターフェースとは、「異なる2つのものが接続する箇所」「情報などをやりとりするために定められた規格」などを意味します。 例)日常生活では、パソコンやマウスを繫ぐことなど 産業用カメラにおけるインターフェースとは、「カメラとコンピューターを繋ぐもの」であり、多様なカメラやフレームグラバーに対応出来るように様々な規格があります。インターフェースの選定を間違えると、カメラの本来のスペックを活かすことが出来ないなどの問題が生じるため、非常に重要な役割です。 現在のマシンビジョン業界では、高画素、高フレームレート化が進み、データ量がより大きくなっているため、これらに応じたインターフェースが必要となります。カメラやセンサー、画像処理などの技術の進歩に合わせて様々なインターフェースが開発され、複数の規格が存在しています。規格によって何が違うのか、初心者向けに説明していきたいと思います! ② インターフェースの種類 CameraLink カメラリンクは、2000年にAutomated Imaging Association(AIA)によって開発されました。カメラとフレームグラバー間の接続を定義した、最も歴史のある規格です。<特徴>①高速でデータ転送が可能 (画像データ転送速度は、 Lite,Base,Medium,Full,80-bit の 異なるモードがある)②リアルタイムで遅延なく高速伝送が可能 CoaXPress CoaXPressは、2010年にリリース。名前の通り“Coax:同軸”がポイントであり、シンプルな構成が可能になります。<特徴>①同軸ケーブル1本で、6.25Gbps、 Ver2.0では12.5Gbps の高速伝送が可能。(コントロール信号とトリガー信号も 同じケーブルを通して送ることが可能)②同軸ケーブルのため、ノイズの影響を 受けにくい③ケーブル長が長く、MAX100mまで伝送 できるため、現場の状況に柔軟に 対応ができる GigE Vision GigE Visionは、Automated Imaging Association(AIA)が2006年に規定。イーサネット技術を用いて広範囲に対応し、2010年にVersion1.2、2011年にVersion2.0、2018年にVersion2.1となっています。<特徴>①イーサネットケーブルを用いて、 長距離(ケーブルはMAX100m)でも 画像データを高速で転送可能②PCに直接接続できるため、 フレームグラバーが不要である③低コストでシステムを構築できる④通信エラーが起きた際に再送の要求をする USB3.0 USB3.0は、2013年にインテル社によって規格化され、2019年にVersion1.1が発行。USBは最も身近で手軽に利用できるため、マシンビジョン業界において幅広く使用されるようになってきてます。<特徴>①ほとんどのPCにUSBが実装されている ため、フレームグラバーが不要②標準的な規格のため、導入がし易く、 低コストでシステムを構築できる③ケーブル長が短いためノートPCなどの 持ち運ぶアプリケーションや 組み込みに向いている ③それぞれの特徴の比較 様々な点で比較ができますが、今回は3つをピックアップしています。 ケーブル 【Lite, Base, Medium】10m【Full】5m【72bit,80bit】4m 【CXP-3】85m【CXP-6】35m【CXP-12】25m 【CAT-5e,CAT-6a,CAT-7】 100m 【標準】 5m フレーム グラバー 必要 必要 不要 不要 伝達速度 (ケーブル1本) 【Lite】 100 Mbytes/s 【Base】 255 Mbytes/s 【CXP-3】300 Mbytes/s【CXP-6】600 Mbytes/s【CXP-12】 1200 Mbytes/s 【1GigE】 115 Mbytes/s 【USB3.0】 400 Mbytes/s 【USB3.1 ・3.2】 10・20Gbytes/s ④選定方法 検査仕様の確認①カメラの画素数やレンズなど 検査仕様を検討②生産効率を維持できる 条件を検討 データ量と伝送距離①検討した条件で必要となる データ量を確認②カメラとパソコンの設置間の 距離を測定 インターフェース①必要な速度と距離を満たす インターフェースを選定②複数該当するときは予算と 信頼性などを検討 フレームグラバの選定フレームグラバーが必要な場合は選定(使用する画像処理ソフトに対応するメーカーのものから選ぶと良い) TechViewハンズオンセミナー開催 毎回好評いただいているTechViewハンズオンセミナーをご案内します。画像処理をやってみたい!もっと便利なツールを探している・・・そんな方はぜひご参加ください♪ くわしくはこちら → 【ハンズオンセミナー】これからはプログラミングレス!誰でも使える画像処理ツールTechView(上級編)・スタティックサブセットについて・共有バッファによるやり取りについて・スタティックサブセット関連のノード・パネルビューの使い方対象:TechViewの現場運用・検討中の方日程:12/21 13:00~15:00 くわしくはこちら 展示会出展情報 【シーシーエス マシンビジョンソリューションEXPO 2023】40点以上の画像処理ソリューション展示で最新の「見える!」を体験できる。毎日開催する画像処理関連のセミナーや、一緒に外観検査の課題解決に取り組むパートナー企業11社の出展!NEDはパートナー企業のブースに出展します!是非、ご来場お待ちしております。場所:横浜新都市ビル9階 新都市ホール日程:12/6~8 10:00~17:00 くわしくはこちら 【スマート工場EXPO 2024に出展】IoT/AI/FAによる製造革新展スマート工場・スマート物流を実現するためのIoTソリューション、AI、FA/ロボットなどの最新技術・ソリューションが一堂に出展する専門展。来場する製造業の製造・生産技術、工場・物流関係者と出展企業との商談・技術相談の場です。NEDも出展いたしますので、是非ご来場ください!場所:東京ビックサイト日程:1/24(水)~1/26(金) 10:00~17:00NED展示ブース:W68-34 くわしくはこちら NED 営業小ネタ みなさん、こんにちは!営業企画部の劉です。師走の風が吹き抜ける中、一年があっという間に過ぎ去ろうとしていますね。師走の月には、まるで師も走るようなスピード感がありますが、皆様もお忙しいことと存じます。NEDも年末に向けて工場のメンテナンスの依頼が増え、通常期以上に忙しさを感じています。また、今月は展示会支援や来年の初めに向けた展示会ブース装飾にも対応しています。でも休日にはクリスマスイベントや忘年会で賑わう雰囲気を楽しむことも忘れずにいたいですね。東京ディズニーランドとディズニーシーでは11月8日から12月25日までの期間、クリスマスのパレードやショーが開催され、劉は先月友達とディズニーシーで一日遊びました。また年末には帰国予定があり、久しぶりに親友と一緒にシティワークやハイキングを楽しんで、中華料理も満喫することを心待ちにしています。一年が終わりを迎える今月は、仕事もプライベートもイベントフルですね。最後の月も駆け足で頑張りましょう!来年が皆様にとって素晴らしいものとなりますように。